ギフトエコノミーをシェアハウスに取り入れてみると『ソーヤー海さん』

ソーヤー海さん●アーバンパーマカルチャー

ギフトエコノミー について考えてみました。

3.11が起きてから、人との繋がりやったり、地域や循環型の社会について考えるようになった
という方は多いんじゃないでしょうか?
Facebookでは、電気や原発についての事を書かせて頂きましたが、
ブログでは未来に繋がる明るい話題を書きますね。

つい先日、ソーヤー海さん × 冨田貴史さんのイベントに参加してきました。
『乱世・共生・養生~世の動く刻の茶会』
http://tokyourbanpermaculture.blogspot.jp/2016/02/342016.html

この素晴らしく面白い会では、なんと参加費は決まっていませんでした。
その想いは、ソーヤー海さんの活動HPをご覧ください。
Tokyo Urban Permaculture 費用の理念
http://tokyourbanpermaculture.blogspot.jp/p/blog-page_01.html

ギフトエコノミー

料金は参加者が決めるスタイル

貨幣経済という概念とは違った、心のやりとり。
お金の価値については、人によって違う。
みんなに広めたい活動だからこそ、誰にでも参加できるようにしたい。

そんな想いで、数々のワークショップを開催してはるソーヤー海さん。

料金は、参加者が決める、というスタイル。

これは本当にすごい事やと思います。

ギフトエコノミー

それは繋いでいくもの。韓国で教えてもらったこと


お金ではないやりとり。
この考え方に、リアルに触れたのが
去年 韓国で自然農塾をスタートされたチェさんの
農園での稲刈りに参加させていただいた時の事でした。

韓国での3泊。
環境活動家でもありアーティストでもあり、また自然農の映画作成までしている
PatricとSuheeカップル、そして
韓国自然農塾にお誘いしてくれたマクロビオティック料理の先生 辻かおりさんには
本当にお世話になりっぱなしやったんです。
最終日3日目のランチと、コーヒー、そして日本へのお土産の品だけは自分で支払ったんやけど、
それ以外の宿泊・食費・移動費などなど1ウォンたりともお金を使う事がありませんでした。
3日目の夜、Suheeオススメのカフェに立ち寄った際、
自然農をされている方々の写真と言葉を綴った素敵なポストカードが販売されてたのです。
なんと川口由一さんのものも置いてあったので、Suheeに聞くと
「私が作ったの」
と。
ええなー、と思いながらSuheeの作った別の作品、
日本と韓国、アメリカで積んだ草花の押し花を並べたポストカードに目が行き、
そちらを買わせて頂きました。
そして韓国を発つ日の朝、あの自然農の人々と言葉のポストカード、
普通に欲しくなってきて「ちゃんとカフェで買っておけばよかったー」と後悔しつつ
Suheeに「ポストカードが欲しい」って伝えたんです。

そしたら、後で封筒に入れてポストカードをプレゼントしてくれたんです。

Suheeのプレゼントしてくれたポストカード。

お金を払おうとしたら
「本当にいいから。韓国に来てくれてありがとう。」
と彼女は決して受け取らなかったんです。
僕はとても複雑な思いになり
「どうしよう、ちゃんと販売もしてるもんやのに。」
って焦ってたんですよ。
そしたら、辻かおりさんがそっとそばにきてくれて、

かおりさん
「私たちは、お金じゃないやりとりを大切にしてるの。」

いのじ
「でも販売もされてたものやし、他にもめちゃくちゃお世話になりっぱなしやし、スヒとパトリックの活動も心から応援したいと思ってるし。
大切に想って感謝してるからこそ、お金を払いたいって感じたんです。
韓国の土地で、僕にできる事ってなんやろうって。
昨日・一昨日のチェさんの稲刈り祭の場では、思いっきり身体使ってヘトヘトなるまでお手伝いをさせて頂いたから、
今自分にできる事をやった!って感じれたんですが、スヒとパトリックには僕は何も返せてないから、
申し訳ない気持ちになってしまうんです。」

かおりさん
「うんうん。分かるよ。私たちは、ギフトで成り立つ経済が広がったらいいね。
まず私たちが実践しよう、ってよく話してるんよ。
だからもしいのじ君が何か返したいって感じてくれたんやったら、
これから先にいのじくんの元に同じような状況の人がいたら、その人に同じ事をしてあげてね。
それがスヒにとっても嬉しい事やと想うよ。
繋いでいこうね。」
と教えてくれました。

この後4人で地下鉄に乗ったんですが、
地下鉄の中で想いが溢れてきて、涙目なって鼻水まで溢れてきました。

ギフトエコノミー

シェアハウス和楽居での失敗例

お金ではないモノやサービスのやりとり。
心のやりとり。

僕も、シェアハウスを8年間運営してきた間に
ウーフ的な方法で、リフォームやイベント運営を手伝ってくれる人を募集した事があります。
週に3日手伝ってくれたら 家賃無料。
労働力 と 家賃 を交換としたのですが
過去8名の方にシェアハウスリフォームを手伝って頂いた中で、
3名 本当にうまくいかなかった経験がありました。

僕は、管理するのが苦手、というか仕事内容については信頼して任せるようにしていました。
最初の方は、シェアハウスを良くするために、
また いのじのために、って思って張り切ってくれてたんやけど、
2~3ヶ月、そして半年もすれば、ダレてしまう。気持ちが緩んで甘えが出てくる。
リフォーム作業はあまり進まなくなったり、イベントもほとんど開催されなくなったり、
だんだんやっつけでやってる感が出てきて、最初の頃と全然違う。

だから、僕は
「アナタの大切な時間を割いて、
僕の仕事で手が回らない事をサポートしてくださってありがとうございます。」
という気持ちを、分かりやすい形で伝えるために
時給いくら というお金をお渡しさせて頂くようにした経緯がありました。

デキルコト交換 で経済が回ったらステキやな、と思ってやってみると
気持ちのいいやりとりを、そう簡単には長く続けられませんでした。
お金、というカタチで渡していないと、お互いに甘えが生まれてしまう、
という経験をしてきたからこそ、本当によくしてもらった方には
僕にとっても大切なモノ お金をちゃんと払いたい。
その想いがより一層強くなりました。

ギフトエコノミー

今自分にできることをしてるだけです。お礼なんていらないよ

でもね、いつもお金でやりとりするだけじゃ
気持ちのいいやりとりはできない、ってことも
シェアハウス生活の中でたくさん経験させてもらってるんです。

たとえば、あるシェアメイトの男の子。
大型家具を運ぶのに手を貸してもらったんです。
短時間とは言え、めっちゃ重いし大変やったから、謝礼を渡そうとしたんです。
そしたら彼が
「いえ、そんなんほんまにいいですよ。今時間があるからお手伝いしただけやし。
できる時はお互い助け合いじゃないっすかー!はっはっはー。
逆に気を使うんで、ほんまやめてくださいだめ
みたいなノリで、ほんまにお金は受け取ってもらえませんでした。

そこで、俺は申し訳ないなー、て感じてしまうクセがあります。

でも、
お金で受け取る方が心地よい人もいれば、
一緒に飯食いにいってがっつり話すだけで喜んでくれる人もいる。
ちょっとしたお土産を渡すだけでも、すっごい喜んでくれる人もいれば、リアクション薄い人もいる。

喜んでもらえたら、もっと何かしてあげたくなるのが人やん。

もしかしたらこういうやりとりって常日頃やってんちゃうかな、って感じてきました。

ご飯作って「美味しい」と心の底から喜んでくれてたら、またご飯作ってあげたくなる。
それは作り手だけがプレゼントしてるんじゃなくって、
食べてくれた人からは笑顔や感謝の気持ちをもらってるんやな、って。

ギフトエコノミー

地域で循環する気持ちのいい繋がりとやりとりがいいな

この言葉はきっとこれから先、
耳にする機会が増えてくると思います。

心のやりとり。

お金を払う時も、
感謝の気持ちを込めて支払いたいですよね。
僕にとっては、小さい頃から暮らしてきた地元・垂水の町で
ずっと、そしてこれからも商売をしてはる顔の見える売り手さんにお金を払うのが
気持ちのいい事です。
また個性豊かな特技を持つシェアメイトのみんなの中には、自営で整体・アロマ・おやつ作りなどがいるので、
身体のメンテナンスはよくシェアメイトにお世話になっています。

そうすると今ではスーパーでの買い物は、1年前からほぼゼロに。
野菜も地域の自然食品店 グリーンハウスさんから買うものばかり。

地域密着型の店舗・自営業者さんに、感謝の気持ちを込めてお金をお渡しすること。
これは生活の大半で、実践ができていると思います。

ギフトエコノミー

色んなやりとりの方法があるはず。ちょっとずつやってみよう

これからは、何かのイベントや生活の中でも、参加費や準備にかかる費用に対して、
ドネーション制 とか 物々交換 とか サービスの交換 とか 時間の交換 とか
心のやりとりなくしては、成り立たないカタチも取り入れてやってみたいな、って感じてます。

やってみたい事だらけなんです。

未来は希望に満ちてる。

震災から6年の月日が流れました。
生きるとは何か?
幸せってなんやろう?
そんなテーマを考える上で、今の資本主義(今だけ・金だけ・自分だけ)とはまた違った
ギフトエコノミー(ギフト経済) という価値観は、
今後より一層大切になってくるんじゃないでしょうか。

そしてこのギフトエコノミーという価値観を大切に生きる、ってことは
人を信頼する事がベースにあるので、
おもいっきり信頼する、という覚悟とか勇気もいるんじゃないかな、と思います。
一度、それっぽいやりとりをシェアハウスのサポートスタッフ募集でやってみて失敗した経験があるからこそ、
去年の冬、そして今月頭に出会った
Partic & Suhee,辻かおりさん ソーヤー海さんとの時間は
心にぐっとくるもんが山盛りてんこもりでした。

100%、いきなりシフトする訳ではないけれど、
もう一度、チャレンジしようと思います。

ソーヤー海さん●アーバンパーマカルチャー

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