ペレットストーブのある暮らし(おすすめ・燃料・コスト・煙突工事について)
こんにちは。
シェアハウス和楽居のいのじです。
この冬、なんとシェアハウス和楽居『ガーデン』と『レインボー』に
ペレットストーブを導入致しました!
ペレットストーブが大好きになった僕が、
ペレットストーブに興味がある方が、導入するかどうか考える際に気になるんじゃないか、と
思う事を書かせて頂きます。
ちょっと長くなりますよ〜!
目次
ペレットストーブとは
間伐材や林地残材を利用した木質ペレットを燃料とした
ストーブです。
ペレットは軽くて、小さい。保管・運搬がラク。
ここでよく聞かれること。
ペレットストーブと薪ストーブとの違い
木を燃料にした暖房設備、でまず頭に思い浮かぶのは薪ストーブじゃないでしょうか?
僕も、最初ペレットストーブ、って聞いた時は「何それ?」って感じでした。
それに、薪ストーブの方が、木材をペレットに加工することなく、そのまま使えます。
「木をペレットに加工するエネルギーもいらんし、絶対に薪ストーブの方がいいやん!」
と思っていたのです。
薪ストーブは、名前の通り薪を燃料として使用するのですが、
都会の一般家庭では、
●薪の入手
●乾燥させながら管理するスペースの確保
●近隣への煙・臭いによるトラブル
などなかなか難しい面もあり、
木質ペレットは、木を乾燥〜圧縮して、小型で軽量な燃料として保管できる状態になっているので、
収納スペースが多くない家でも保管に困りません。
女性でも簡単に運ぶ事ができるので、便利です。
工事代・イニシャルコストが安い(煙突工事込み)
薪ストーブを導入するとなると、煙突工事がペレットストーブよりも大掛かりになるそうで、
導入する際には、一般家庭でも70〜80万円以上はするようです。
さいかい産業の6〜15畳用のペレットストーブ RS-miniという機種の場合、
機器の設置〜煙突工事まで全て込みで30万円代半ばでした。
防火工事のいらない二重管を利用することで防火工事の必要もないため低価格での工事が実現しているそうです。
実際、エアコン工事で、室外機と繋ぐためのダクトの穴を開けるのとほぼ変わらないくらいの簡易な工事でした。
詳しくは、近くのペレットストーブを扱ってはる工務店さんにご相談ください。
ちなみに僕は、神戸市西区の自然素材リフォーム N-basicさんにご相談くださいね。
ちなみにさいかい産業さんのペレットストーブはシンプルな造りで、
他社製品と比較して、コストも抑えつつ、長持ちと評判のようで、オススメですよ。
ペレットストーブの良い点
ペレットストーブを使ってみて、実際に良かったと感じる点をいくつかご紹介したいと思います。
火を囲んだ暮らしができる
ペレットストーブに火を灯すと、窓からはゆらゆらと火が燃えるのが見えます。
家の中で火を囲んだ暮らしができるのは、本当に幸せです。
炎には癒しの効果がありますね〜。
カラダを芯から温めてくれる(遠赤外線効果)
ペレットストーブは遠赤外線が出ているため、カラダの表面からではなく、
奥の芯からじんわりと温まります。
たき火を囲む時のような感じで、火から離れてもしばらくカラダがポカポカしているのでいい感じなんです。
部屋の空気がきれい & 乾燥しない
石油ストーブやエアコンを使う場合、
灯油臭くなったり、部屋の空気が乾燥してしまいます。
でもペレットストーブの場合は、煙突があって部屋の外の空気と循環してくれるので、
室内の空気はいつもきれいです。
そしてさいかい産業のペレットストーブは、ストーブの台の上でヤカンで湯を沸かせるので、
暖をとる事と同時に加湿もできます。
煮込み料理 や 焼き芋ができる
ペレットストーブの天板もアツくなるため、
鍋や汁物を置いておくと、ゆっくり時間をかけて煮込み料理ができます。
アルミホイルに包んで芋を置いておけば、20〜30分待てばホクホクでおいしい焼き芋も作れます。
災害時にも暖房・調理に使える
さいかい産業のペレットストーブの利点は、
シンプルな作りで電気の使用料も非常に少ないので、
災害時にも発電機なしで、バッテリーと繋ぐだけで使用する事ができます。
万が一の災害で電気・ガスが使えない時にも、
さいかい産業の輻射式ペレットストーブがあれば部屋を暖める事と、
湯沸かし・煮込み料理が同時にできるので、とても便利で安心な設備ですね。
ココロとカラダ、地球に優しい持続可能なエネルギー
さいかい産業が取り扱うペレット燃料は、
地産地消(生産地〜使用する場所が近い)で、搬送のためのエネルギーも最小限です。
更に、着火材を作ってくださっているのは全て作業所の方々で、地元での雇用も生まれます。
さいかい産業さんの理念は本当に素晴らしくて、
僕自身は3.11 東日本大震災が起きた時期に
環境活動家の田中優さんのメルマガで紹介されていた頃から気になっていた会社だったので、
自然エネルギーを本格的に導入していこうと思った時に、
普段から仲良くさせて頂いているN-basicさんが、さいかい産業のペレットストーブを取り扱っていた事は、
本当にラッキーでした。
人に優しい木質ペレット
さいかい産業さんの取引している会社では、
間伐材や森に放置された残材を主原料としていて、
製造方法も接着剤は一切使わずに、機械による圧縮のみで作っています。
ペレットによっては、
コンパネや合板(薄いベニヤ板を複数、接着剤によって圧着する事で作られた板)から作られたものもあり、
燃やすとイヤな臭いを発生するそうです。
さいかい産業で取り扱うペレットは、
さいかい産業さんでの基準をクリアしたものばかりで、
接着剤は含まないので、
燃やした後の灰は庭や畑にまくことも安心です。
また接着剤を使っていないので、灰を、掃除や洗濯などにも活用できます。
色々な方法があるのでリンク張っときますね。
http://kobapan.com/blog/2014/04/28/aku.html
田中優さんのメルマガで、さいかい産業が紹介されていた号
https://sharehouse-warai.com/tanaka-yu-pellet-stove
さいかい産業のHP
http://www.saikai-sangyo.com/
コスト面のこと
いいことばかり書いてきましたが、
実際の所、コスト面やら気になる点もありますよね。
僕なりにご説明しますね。
燃料代を比較すると
ペレット燃料は、10kg袋で600円。
1kgで大体1時間前後もつ、という事です。
シェアハウスに設置した6〜15畳用のRS-miniの場合は、小型なのでもう少しもつかな〜。
となると、大体1時間当たり40〜60円くらいでしょうか。
1時間当たりの電気代・灯油代比較
電気ストーブ セラミックファンヒーター 約30円
エアコン 約2.8〜50円
石油ストーブ 約20円
(ネット上での情報より)
社会活動家の田中優さんのメルマガだと、
灯油よりもランニングコストが抑えられる、という事も書かれてあるし、
使い方によるところもあるので、実際のところは使って比較しないと正確な所は分かりませんが、
他の燃料と比べて特別高いことはなさそうです。
電気代はどのくらいかかるの?
さいかい産業のペレットストーブの場合のお話をさせて頂きますと、
扇風機を回すくらいの電気料しか使わないので、
月に100円程度見ておけば十分です。
さいかい産業のペレットストーブは、全自動のワンタッチ式ではなく
最初の点火時には、ライターと着火材を使って、ペレットに火を付けてあげないといけません。
慣れるとすぐですが、最初は手間に感じる人もいるかもしれませんね。
機械的なパーツがなくて、シンプルな作りのため、ススの掃除などメンテナンスをしてあげて
大事につかってあげると他社のペレットストーブよりも長年使える、という話も聞きます。
ヨーロッパのペレットストーブは、ボタン一つで点火作業をしてくれる製品も多く、楽チンだそうです。
その分、電気代や何か不具合があった時の費用がかさむ、という事です。
僕もさいかい産業の製品の事しか知らないので、詳しくはペレットストーブを各社取り扱っている代理店さんに聞いてみて下さ〜い!
コストをどのように考えるか?
『今、僕たちが家計から支払う金額のみ』
をコストと考えるか、
『環境に与える負荷と、環境汚染によって引き起こされる様々な問題を解決するためにかかる費用』
までを見越してそれも含んでコストと考えるか。
によって大きく変わってきます。
さいかい産業で取り扱っているペレットは、
間伐材を原材料としています。
間伐材を使うのが、どういう事かというと
日本各地で、戦後に大量に植林されて、そのまま木材として使われる事なく放置され、
近頃山の土砂崩れや花粉症の原因にもなっている太陽の入らない針葉樹ばかりの森を適度に間引く事で、
森に日が差しこむようになり、低木や下草が元気になり、
次世代に残す森を育てることに繋がります。
二酸化炭素排出の面から考えても
木は、育っていく過程で二酸化炭素を吸って酸素を吐き出してくれます。
木質燃料を使うために木を育てる事は、
トータル的にものすごく環境に優しいです。
石油燃料や、発電に使われているエネルギーの大半は、
持続可能ではないため、いずれ枯渇してしまう資源です。
金銭面だけを考え、便利で安いものを追い求めてると、
知らず知らずのうちに環境破壊へと繋がり、
その代償は巡り巡って人に還ってきます。
(アレルギー・アトピー・化学物質過敏症 etc)
値段がそれほど変わらない、
むしろ少し高くっても、
持続可能なエネルギー、再生可能なエネルギーを選択していくことは、
とても大切なことと思います。
ただ、木質燃料を使う、と言っても
そのためにわざわざ遠くの国から伐採して、
輸送のために大量にエネルギーを消費しているとしたら
環境保全には繋がりません。
せっかくペレットストーブを選ぶんだったら、
理念のある会社の製品を選びたいと思います。
障がい者の方の雇用に繋がる活動に支払う
さいかい産業の社長の理念が伝わる素晴らしい事だな、
と思う点として
こちらで取り扱ってはる着火材は、全て障がい者の方・知的障がいのある方が
福祉作業所で作ってくれたものなんです。
僕も、身内が福祉作業所で働いていた経験があるんですが、
時給150円程度でした。
これやととてもじゃないけど、自立支援に繋がるとは言えません。
さいかい産業の着火材作りで働いている方々には、なんと時給700円で働いてはる、という話も小耳に挟みました。(時給約5倍です)
しかも間伐材とロウを原料に使い、灯油などの揮発性分を含まない商品なので、手で触っても油っぽくならず、
臭わないので使ってて気持ち良い。
http://www.saikai-sangyo.com/items_chakka.htm
人に優しく、地球に優しく、社会にも優しい。
そんな理念のある会社が、
ちゃんと利益もあげられて、広がっていく世の中を目指しているので、
僕自身はそういう事に繋がることにお金を使いたいな〜、と思います。
日々のメンテナンスにかかる手間
掃除ってどのくらいしないといけないのか、気になるところですよね。
毎回のメンテナンス
● ペレットの火が見えるようガラス窓のすすを雑巾でふき取る
毎回やってたら簡単にふき取れるので、雑巾を近くに置いておけば、1分もあれば十分です。
● 燃焼ポットの灰を捨てる
これもさっと取り出して、ひっくり返すだけなので30秒くらいあれば十分。
1週間に1回程度
●燃焼ポットの下の受け皿にたまっている灰を捨てる
ほうきで周りを掃いて、たまってる灰を捨てます。丁寧にやると2~3分かかるかなー。
シーズン終わりに1度の大掃除
●煙突の掃除
これは実はまだやったことないんですが、N-basicさんで工事を頼んだら煙突掃除のためのワイヤーブラシをセットで付けてくれたので、
自分で掃除できると思います。
さいかい産業のペレットストーブは、
機械的な部品もなく、見えてる範囲で、灰が溜まったらきれいにしてあげる、という日々のことくらいなので、
そんなに手間を感じないかな~。
もちろんボタン1つで温風が出てくるエアコンやガスファンヒーターと比べると手間ですが、
毎日の生活で火がぱちぱちと燃えている様子が見える幸せを込みで考えると、ちょちょいのちょい、て感じです。
(あくまで、僕の主観的な感想でしかありません)
さいかい産業 公式HPのメンテナンス解説ページ
http://www.saikai-sangyo.com/items_maintenance.htm
ペレットストーブの暖房能力
ペレットストーブを使うとどのくらい部屋が暖まるのか、についてです。
● 10畳程度の空間は十分暖まります。
シェアハウスに導入した RS-mini、sumita-311は6~15畳用という事ですが、
シェアハウスのリビング10畳~15畳の部屋全体的に暖かくなります。
暖房を効かせるために、手作りでビニールカーテンを作り仕切れるようにしてるんですが、それで6畳に仕切って使うと、かなり温まります。
● 着火して30~60分でストーブ自体、そして部屋まで暖まります。
着火してすぐは、ペレットストーブの炉内が暖まるまでに時間がかかるので、
大体30分足らずでペレットストーブ自体が暖かくなり、
1時間程度で部屋まで暖まってきます。
朝は起きてから、夜は仕事から家に帰ったら
まずペレットストーブに着火する。
それから、着替えや用事を済ませて、
ペレットストーブで沸かしたお湯でコーヒーかお茶でも入れて、一服。
そういう使い方がお勧めです。
長くなりましたが、僕なりのペレットストーブにまつわるお話をさせて頂きました。
(記事に掲載させて頂いた写真は、さいかい産業HPから転載させて頂きました)
ペレットストーブのお披露目 & お話会 (N-basic濱田社長をお招きして)やります
「ペレットストーブが気になる!」
という方は、2/12(月・祝)にN-basicの濱田社長をお招きして、
『自然素材リフォーム&ペレットストーブのお話会』を予定しておりますので、ぜひ足を運んでください。
Chez Marieはなさんのおいしい野菜中心ビュッフェご飯 や 映画の上映会もやってますよ~!
https://www.facebook.com/events/372616199815799/
この記事へのコメントはありません。