シェアする暮らし = 所有する必要のない暮らし
こんにちは。
神戸シェアハウス和楽居(わらい)のいのじです。
冬の寒さも和らぎ、春だなー、と思っていたらあっと言う間に桜も散ってしまいました。
春と言えば引っ越しシーズンですね。
シェアハウス和楽居にも、年が明けてから、6名以上の新しいシェアメイトが入居して下さいました。
そして、入居立会い日にみなさんの荷物を見ていると、
ずいぶんと荷物の少ない方がいらっしゃいます。
中にはスーツケース1つ、
大きなバックパックのみ、という方もいらっしゃいます。
(9割以上の部屋には、押入れが付いているので、荷物の多い方も大丈夫ですよ〜。)
シェアハウスは、生活家電類は全部揃ってるし、
キッチン用品も一通り揃ってる。
自室の家具も、相談してもらったら、ある程度用意できるし。
目次
「買う前に、まず相談してくださいね」
僕はいつも
と話しています。
使用頻度の低いもの、
DIYの工具類、
などは、シェアメイトや僕から大抵借りられます。
そうすると、本当に必要なものって、
スーツケースに収まるくらいのもので十分なのかな?
って思うんです。
実際、和楽居でシェアしてるものって何があるだろう?
和楽居でシェアしてるものたち
神戸シェアハウス和楽居オーガニックの場合
キッチン & シェアコーナーの様子
他にも色々シェアしてるものはあります。
- 家にあるもののほとんど
(特に大家である僕の所有物は大体、みんな使ってもオッケーになってる気がします)
大家さんの車(和楽居シェアカー)
僕や、家族が使用する時や、リフォームチームが使うのは、週に2〜3回程度なので、
よくシェアメイトも使用しています。
アウトドア用品
- カセットコンロ
- キャンプ用ガスバーナーコンロ
- ヘッドライト
- 寝袋
- テント
キッチン用品 & 調理器具 & 食べもの飲みもの
- 調味料 & 食べ物(塩・醤油・酢・その他いろいろ)
- ヌードルメーカー
- 各種調理器具(寸胴鍋、フードプロセッサー、精米機、ジューサー、その他いろいろ)
- お酒各種(自家製果実酒:梅酒、カリン酒、きんかん酒etc、その他いろいろ)
楽器類
- ギター
- ピアノ
- カホン
- ジャンベ
シェアメイト間の「誰か、●●余ってない?」というやり取り
必要なものでも、すぐに買わない。まずLINEで相談する。という人が増えています。
特にここ3〜4年、もののやり取りをする事が増えてからは、
和楽居に暮らしている人、過去に暮らしていた人が50数名入ってる
和楽居のLINEグループにこんなメッセージが流れる時もあります。
「余ってるけど、誰かいらんやつありませんか?」
「余ってたらください!」
買う前にまず相談してみよう。
という考え方が、すぐ近くに暮らすシェアメイト同士で広がりつつあります。
『所有』するってどういう事?
モノをシェアすること、について今まで書いてきました。
ここで『所有する』という概念・考え方について考えてみました。
『これは私のものである』とは?
普段からよくこのように表現するし、当たり前のように思っています。
- お金を払ったら、私のものになる。
- 私のものだから、私は自由に使うことができる。
- 私は「使用する権利」がある。
→ 他の人は「使用する権利」がないため使うことができない。
こんな感じでしょうか。
自分がお金を出したもの以外は、自由に使うことができない社会で僕たちは暮らしています。
自分が生きていく上で使うもの・食べるものは、全て自分でお金を出して買わなくてはいけない。
和楽居とは別のシェアハウスに暮らしていた人から聞いた話ですが
そこでは、5人が住んでいて、4台炊飯器がある、なんて話も聞いた事があります。
- 自由に使えないから。
- 他の人が綺麗に使ってくれるか分からないから。
という理由だそうです。
5人中2名だけはシェアしてたみたい。
これってなんだか、シェアメイトを信頼してないように感じます。
家族だったら、家に1つあれば十分ですよね。
僕が、自分のものを「自由に使ってもらっていいですよ。」としている感覚は
- モノはいずれ壊れる。誰かが使ってて壊れても、仕方ない
- もし誰かが使って壊れてしまっても、また誰かが譲ってくれるだろう
- ピカピカで綺麗に使いたい、というこだわりがない
こんな感じかな〜。
2018.10.11追記分
ココロ・気持ちの面で「シェアしたい」と感じているかどうか?
シェアしたくない、という感覚は
シェアメイトを信頼していない気がする。
と書いたけど、シェアしたくない、と思う人はどんな気持ちなんだろう?
- 大切にしているものだから使ってほしくない
- モノの貸し借りなどで、過去に悲しい思い出があり、なんか嫌だ
- なんかはっきり分からんけど、抵抗ある
など、人それぞれ違いますよね。
なんでイヤなのか、自分でも分からん場合や、
自分でも気づかないような深い潜在意識の中に、何か理由が眠ってる場合もあるし。
とか言い出したら、逆に窮屈やんね。
銀行口座、シェアしようぜ、とかね笑
シェアしてるかどうか? 表面的なやりとりなんて、どっちでもいい!
生涯を共にしよう、と誓い合った夫婦でも
財布は別 ってしている家庭もあるやん。
それって信頼してへんの?
信頼という言葉で一括りにできない、心理的な壁。
それは一体なんだろう?
当たり前すぎて、心理的な壁がある、と自分で認識していない場合も多そうだなー。
シェアしている
という状態に、
良い・悪いなんて一切ない。
シェアしようが、しまいが、そんな形式的なことはどっちだっていい。
それよりもっと根源的な部分。
心の部分で、相手と繋がっているかどうか。
そっちの方が大切に感じます。
自分で所有しなくってもいい身軽さ
これって、シェアハウスに暮らす大きなメリットだと思います。
シェアできる人 = モノを自由に融通しあえる人
そんな相手が増えたら、生活が豊かになるように思います。
まずはシェアハウスなど、一つ屋根の下に暮らす人と。
そしてゆくゆくは、家の中だけじゃなく、
ご近所さんとも、そんなやりとりの輪を拡げていきたい、と願っています。
シェアする関係が増えるほど、お金の要らない暮らしに
シェアする人との関係性って、お互い何かあれば融通し合える間柄、とも言えるかな。
シェアし合える人が増えれば増えるほど、
自分が使いたいものに毎回毎回お金を出して購入する必要がなくなります。
今の時代、
お金を得るためには、自分の大切な時間を使って、
労働することによってその対価として収入が得られる、という仕組みになってますよね。
一度きりの人生、大切な時間を何に使うか。
色々楽しく過ごしたい、色んな事にチャレンジしたい。
たとえば
- キャンプしたい!
(年に一度使うかどうかも分からないのに!) - じゃあキャンプ用品一式買わないと!
- 1泊2日の旅行費用だけじゃ全然足りない!
- 買ったものを置くスペースも確保しないといけない!
- そのためには、大きい家に住まないといけない!
という発想をしていると
何をするにもいちいちお金がかかりすぎる。
そして物質的にも、金銭的にも無駄が多すぎるように思うのでは
きっと僕だけではないでしょう?
家の玄関先に「あげます」棚を設置してみた
シェアハウス内だけでなく、ご近所さん、直接面識のない通りがかりの人とも
シェアする喜びを拡げていきたい。
そんな思いからシェア棚を家の前にも置いてみました。
断捨離にもなるし一石二鳥!
シェアメイトの中には
- とにかく捨てたくない。勿体ない。
- まだ使えるものは、とにかくもらってきてしまう。
というタイプの人もいれば、逆に
- まだ使えるものでも、使わないものはすぐに捨てたい!とにかく部屋をスッキリさせたい。
という方もいます。
意識してないと、少しずつモノが増えてしまうことが多いですよね。。
「モノを減らそう!」
という気持ちになった時。まだ使えるし、捨てたくない場合。
- まだまだ使えるもの
- 誰かにとってはお金を出してでも必要なもの
を無料で並べています。
なくなるものは、その日のうちに一気になくなります。
たまに綺麗なお皿など、1枚10〜100円程度で並べるときもあって、
たまに売れたりします。
お金のやり取りがあっても、なくってもどっちでもいい。
まだ使えるものがゴミになるより、
誰かに活用してもらえるのは嬉しいですね。
長くなりましたが、読んでくださってありがとうございました!
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