柿

与え合う暮らし◆ギフトエコノミー『渋柿編』

こんにちは。
シェアハウス和楽居のいのじです。

毎年毎年、渋柿をたくさん収穫させて頂いて、
干し柿作りをしています。

今年は、2回干し柿の収穫をさせて頂きました!

友達の畑で。柿と米と。(西区押部谷)

毎年恒例になりつつある
押部谷の農家さん友達 よしまーさんの畑にある渋柿穫り。

三木の金物祭りに遊びにいって、そのまま押部谷に寄って、柿を穫らせて頂いて、
という流れで、いつも和楽居メンバーはお世話になっております。

収穫は喜びです

収穫は喜びです

むっちゃサポートしてくれるシェアメイト達。

大きな柿の木の下で

大きな柿の木の下で

1時間足らずで、100〜150個くらいは穫らせて頂きました。

それからシェアハウスに戻って、金物祭りで何を買った、とかあーだこーだ言いながら晩ご飯を食べつつ、
干し柿を作る、というのが定番の流れです。

今年は、よしまーさんが
「今年のうちの米はおいしいで!コンクールで金賞も穫ったぞ。」
という自信作のお米も買わせて頂きました。
なんかこうやってお互いできることを交換し合って生きていける仲間が増えて嬉しいな。

金物祭りのレポートはまた今度書こうかな。
三木〜押部谷は、垂水からも1時間足らずで、すごく魅力的な場所がたくさんあるんですよ〜。
海も山もある神戸の暮らし。
まあそれは置いといて。

今年は、臨時収穫?
思いがけないところでも、大きな渋柿をたくさん穫らせて頂きました。

農作業を手伝い、柿を頂く。(徳島)

10月最後の週末。
シェアメイト和楽居イチ、ワイルドでダイナミックな男 きりというイケテル人に誘われ、
徳島県で開催されたハンター講習会というのに参加してきました。
ハンター講習会も興味深い時間やったんですが、その話はここでは割愛します。

で、きり君弟さん宅に泊めて頂いた翌朝、 近所を散歩してたら、
それはそれは立派な柿の木が2本、庭先に植わっているお宅を発見。

「うわ、あれで干し柿作ったらすごくない?! めっちゃほしい!」
と興奮した僕は、そのお宅のすぐ目の前で、農作業をしているご家族
(おばあちゃん・お父さん・お母さん・お子さん2名)に

いのじ
お忙しい所、すみません。
おばあちゃん
???
 
いのじ
干し柿を作りたくて、柿を探してるんですが。
(柿の木を指差しつつ)

いのじ
あの木になってる柿って、もしかして、、、」

おばあちゃん
おお、あれな。まあそれはええから、ちょっとこのビニールハウスに上ってくれへんか?

うわ、なんなんこのおもろい流れ。手伝って、ってことやんね?おばあちゃんのノリ、軽いなー。
いのじ
はい!喜んで!

いのじ・きり 即ビニールハウスに上る。
きり君は、身軽で運動神経が良いのでひょいひょい歩く。
すげー奴ややっぱり。
僕はちょっとビビりながら、ゆっくりと。

ハウスに登る

ハウスに登る

30分くらい、上ったり降りたり、ビニールシートを固定するためのロープを引っ張ったり、
手足、頭を使って精一杯手伝わせて頂きました。

普段経験できへん、
なかなかおもしろい時間でした。ほんま。

そしてビニールシート掛けが終わると、

おばあちゃん
こっちの木の、この辺りの柿を穫っていってな。

と、まだちょっと警戒されてはる感じで、脚立や剪定ばさみを貸して下さいました。

ご家族の意向に沿うよう、感謝の気持ちを伝えながら柿を収穫させて頂いていると、
一番よくしゃべるおばあちゃんが、段々オープンになってきはって、

おばあちゃん
もっと穫りんかいな、袋持ってきたるからな。

しかし既にビニール袋3つ分パンパンです。
どっさり、ずっしり重い!

おっきな柿が穫り放題

おっきな柿が穫り放題

おばあちゃん
もっと穫ったらええんや。そんなんうちも使わんのやから。
おばあちゃん
ほら、サツマイモ掘ってきたど。土固いからこんだけしかよう掘らんかった。
さつまいも

さつまいも

土の付いた立派なサツマイモを3本もいただきました。

おばあちゃん
柿、そんだけでええんか? もっといっとき、もっと。

こういうやりとりって、なんか楽しい。
自然からの実りのある場所で、たまに起こるような幸せなやりとり。

自然が僕らに与えてくれるもの。土からのギフト。

自然の恵みって、もしかしたら食べきれないくらいに溢れてるんとちゃうんかな。
たわわに実る果樹たち。
ええ感じに熟した頃に、鳥がたくさんやってきてついばんでる様子をよく見かける。
もしジュクジュクに熟したり、カビが生えていたんでしまっても、
土のある場所なら地面に落ちた後は微生物が分解して、また土の肥やしになったり、
次の命(木々の栄養や虫たち)へと繋がり、
また循環の輪の中で、巡り巡っていく。

それが!
アスファルトに囲まれた都会(垂水くらいの町であっても)やと、
土に還る事がないから、
わざわざ近隣の誰か や 庭の所有者、挙げ句の果てには税金を使って市の職員さん?? 
が掃除をして燃えるゴミに出す。
それが食べられる果物や木の実であっても!
土がある所であっても、汚いから? などの理由で木から落ちたら掃除して燃えるゴミに出されてしまう。

それってなんかやりきれない。
ものすごい無駄を感じる。

町暮らしの人達が、
土のある場所(「田舎」という表現でいいのか迷うけど、次から田舎と書きます) で
そこでは使い切れないほどに溢れる、自然の恵みを分けて頂く。

暮らしを少しずつ自給していくこと

収穫まで自分の手を使ってすること。

そこには売り物を買うのとは違う、大きな喜びがある。

しかも自然食品店などで買うと、お値段もそれなりにするような
無農薬のものが手に入ってしまう。
自然栽培・自然農法(放置プレー ともいう?) の安全安心な果樹が。

めっちゃ嬉しくない?

そして必死に収穫した後は、
農家さんと談笑したり、何かできる事をお手伝いしたり、
農家さんから米、野菜を買わせて頂いたり。

喜び合う経験の中で、ライフスタイルをシフトしていきたい

お金では買えない経験をすること。 そして、お金を使う相手(お店・人)を選択していくこと。

顔の見える生産者さん。
果樹がたくさんあって使い切らん、というご近所さん。

互いにできる事交換をしながら。
繋がりの中で生きていく。

そういう経験を通して、
地球に優しく生きるライフスタイルが、
自分にも巡り巡って還ってくること。
そんな楽しい輪を拡げていきたい、という想いが
ますます強くなっております。

せっかく大切な大切なお金を使うなら、
大切な人に払いたい。
自分の使うお金は、誰かの犠牲の上に成り立つサービスじゃなくって、
本当に人も、動物も、地球も喜ぶことに繋がる、そんな活動を応援する事に繋がってほしい。

そんな想いで始めた、シェアハウス和楽居の有機野菜宅配サービス。
https://sharehouse-warai.com/free-organic-vegetable

グリーンハウスの大畑さんは、よく
食べられなくなって捨ててしまうお野菜を、
「シェアハウスのニワトリの餌にどうぞ」
と運んできてくださるのです。

お金はあってもなくてもいい。
お金を介さないやりとりであっても、
互いにできることで繋がっていきたい。

一緒に時間を過ごす事、それ自体が楽しい
そんなシェアメイト、妻、子、地域の方々に囲まれて暮らす事ができている。
それが何より感謝です。

大きな干し柿

大きな干し柿

ちょっとめんどくさい干し柿作りもみんなでやると楽しいもんです。

みんな、ほんまにありがとう。

そして、そして、実は、
最近僕のやっているチャレンジがあるのです。
実は町暮らしをする中でも、果物は溢れてるんじゃないんか。
お金がなくても、無農薬のフルーツっていただけるんじゃないのか?
しかもそれを通じて、関わる人みんなが笑顔に、幸せな気持ちになれるんじゃないのか?

それについては、また別ブログを書きますね。

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