たぬき(野生動物)の命。ニワトリ(家畜)の命。について考える。

こんにちは。
神戸シェアハウス和楽居(わらい)のいのじです。

今日、なかなか衝撃的な経験をしました。

たぬき襲来! ニワトリが噛みつかれている

朝、娘を保育園に連れていく途中、和楽居オーガニックの庭の前を通りかかると
ニワトリさんのけたたましい悲鳴が!!!
(和楽居オーガニックでは、4年ほど前からニワトリを飼っているのです)
https://sharehouse-warai.com/chicken-diary1

2年前、蛇にニワトリが襲われ、一匹やられてしまったことが脳内に過ぎり、
僕はとっさに、走り出していました。

するとなんとニワトリさんが羽を広げて、
仕切りのネットから半分羽が飛び出て苦しそうに悲鳴をあげています、、、

一瞬状況把握に戸惑ったのですが、

たぬき?!  らしき動物が、ニワトリさんの胸元に噛み付いているではないですか!!!

僕は、丸腰で、クロックスのサンダルしか履いていませんでしたが、
なりふり構っていられません。

「あかん!トリさんが死んでまう!」

獣を思い切り蹴り飛ばす

僕は、気付いたら、そのたぬきらしき生き物を思い切り蹴飛ばしていました。

考えるより先に、身体が動いた、という感じ。

1度蹴っても、がぶっと噛み付いたままニワトリを離さないので、もう一度。

計3回、力強く蹴ると、たぬきらしき獣(たぶん。もうたぬきと呼ぶことにしよう。)
は噛み付くのをやめて、よろよろ、フラフラと離れていきました。

3歳の娘を保育園に連れていきたい、という思いもあり、
たぬきには、ほんまに申し訳ないのですが、スコップで庭の隅に追いやりました。

そして、ニワトリをもう襲わないように、スコップでも何度か叩きました。

足が震える 心の中で謝り続ける

僕は、足がガクガクと震えが止まりません。

 

『ごめん。たぬき。ほんまにごめんな。』

 

おびえるたぬきを見つめながら、心の中で、何度もそう唱えていました。

蹴ったり、スコップで叩いたりしているのに、
体は、攻撃することを続けているのに、、、

心の中では、なんともいたたまれない気持ちで、
半泣き状態でした。

それから、娘を車で保育園に送ります。
その道すがら、僕はまだ心臓がバクバクしていました、

娘に、獣を蹴飛ばした理由を説明する

そして、3歳の娘に

いのじ
ニワトリさんが、噛みつかれて、殺されそうやったから、たぬきさんを蹴って。ニワトリさんを助けたんよ。でもね。たぬきさんもお腹すいてたんやろうね。たぬきさん何も悪くないのにね。

と説明をしています。

娘は、僕がたぬきを蹴飛ばしてる姿は、ちゃんとは見ていなかったと思うけど、

  • 僕が焦って、何かしていた様子。
  • ニワトリさんが悲鳴をあげてたこと。

娘も何か僕のいつもと違う様子を感じ取り、なんとなくソワソワしていました。

僕は、彼女にちゃんと、今の僕の行動の意図や想いを伝えたかったのです。

ニワトリの命は守る 獣の命は奪う / 傷付ける

僕にとってはニワトリさんが大切やったけど。
たぬきも、生きてるし、何も悪くない。

そんな風に思っていることを娘に伝えたかった。

自然界のルール。弱肉強食、食物連鎖を目の当たりにして

2年前のヘビ被害にあった時のこと。
その時は、オーガニックに暮らしていたK君が、ヘビを仕留めてくれました。
俺は庭に埋めるところしか一緒にできなかったんやけど。

その翌日、生き残ったトリさんが、少し弱って、ちゃんと飛べない状態のセミを
つついて、そのまま丸呑みにしてる姿を見て、なんかゾワっと、身震いをしました。

まさに弱肉強食、というか。

命の連鎖。食物連鎖について。

生について。

ぐーっと、深く入って、
想いを巡らせた。

そんな記憶が蘇ってきました。

普段、肉を口にすることはちょくちょくあるけれど、
自分の手で生き物の命を奪う行為。

(育てる) → と殺 → 解体 → 調理までやる

という経験は数える程度しかありません。

神戸市の相談窓口に連絡をする

娘を保育園に送ってから、庭に戻り、弱ったたぬきさんをどうするか。と、

神戸市鳥獣相談ダイヤル (TEL 078-333-4408) に電話相談をすると

  • あらいぐま  のみ対応しています。
  • たぬきや、アナグマは、逃がすか、有料での処理になります。

ということでした。

窓口の方と、たぬき・あなぐま・あらいぐまの特徴について教えてもらいます。

尻尾に縞模様がない、ということで、どうやらあらいぐまではなさそう。
おそらくたぬきっぽいです。

よくニワトリのことを気にかけてくれているKくんが手伝ってくれて、
たぬきがトリスペースから出られるよう、仕切りのネットを外しました。

そして、ニワトリを襲う様子もなさそうなので、しばらく目を離していると、
いつの間にか逃げ出していました。

あれだけ弱った状態で、また復活ができたのか。それともどこかで、息絶えてしまったのか。

たぬきさん。ほんとにごめん。

僕は、今回ニワトリさんの命を優先しました。

ニワトリを獣に狙われにくいように工夫しよう

ニワトリスペースの仕切りは、
庭の外周フェンスにネットを被せて結束バンドでくくっているのですが、
所々に隙間があります。

現状では、ヘビも、たぬき、猫、あなぐま、、、
その他、ニワトリを襲いそうな生き物が、入ろうと思えばどこからでも入ってこれそうな感じです。

獣が入ってこれないように、
ニワトリスペースの仕切りをもっと工夫しようかな。

町中といえど、野生動物は存在しています。

ニワトリを飼ってる場所が、垂水駅周辺ではうち以外に見たことがなくて、
おそらくかなり珍しいと思います。

それだけに、腹を空かせた野生動物からすると、うちのニワトリは狙われやすいように思います。

ヘビからトリさんを守ってくれたK君にこの話をしたら、

「俺も、ヘビを鍬で仕留めた時、結構ブルっときたで。」

と離していました。

命を奪う行為。命を傷つける行為。

やりたくないよな。
慣れてないし、慣れたいとも思わない。

食べる、というハッキリした目的があるなら、
むしろ経験していきたいと思っていますが、

ニワトリを守るために、
他の動物を傷つけたい、傷つけてもいいとは決して思わない。

むしろ、ニワトリよりも先住の動物さんたち。
大切にしたいし、
うまく共生していきたいもんです。

和楽居オーガニックの近くでも、森のように木々がたくさん生い茂っていた
大きな邸宅や、市営住宅跡地が解体工事で木も伐採されている近頃。

たぬきさんの住処もどんどん減っているように思います。
彼らの住処はどこに移っていくんだろう。

平成たぬき合戦 ぽんぽこ
(ジブリの映画)

なんか思い出すなー。

大切に育てているニワトリを守るために、
仕切り、囲いをしっかりとする、など
獣被害の予防策で対処出来るなら、できる限りそうしたい、と感じました。

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