
小さな社会実験(光熱費のお話)
こんにちは。神戸シェアハウス和楽居(わらい)のいのじです。 和楽居オーガニック、という棟で起きている 住人メンバーで割り勘している光熱費のこと。 エアコンを設置するか、しないか。 そんな話題について。 エアコンを設置する? しない? エアコンを使いたい人、使いたくない人。 熱くて寝苦しくて頭痛がする、という人。 扇風機程度でやれる人。 あせも出まくりで辛い思いしてる人。 人によって、体感温度や、想い、大切にしたいこと、は違う。 当たり前のことなんですが、それぞれ自分の感覚、モノの見方で話してる。 我慢する?エコな暮らしにチャレンジする? 「我慢しないで」と言いつつ、内面では何を想っているのか。 と言いつつ内面では何を想っているのか。 人は、言葉だけではない相手の態度の全てを、自分なりに解釈して、理解したつもりになって、勝手に遠慮したり、我慢をして不満を募らせたり。 本当に心地の良い暮らしとはなんだろう? そのために、最適なルール を模索し続けた、シェアハウスを始めた当初の2年間。 シェアハウスを始めてからの12年間、『オーガニック』という、僕の実家でもあり、リビングが地域の方々の集いの場、学び合いの場にもなっている 和楽居の核 とも言えるこの棟では、本当になんでも話し合える関係、を目指して、ルール作らず、いつも『今のところのこうしてみようか。』と都度都度、話し合いをしながら進んできた。 2011/3/11 福島の原発事故の起きる前から、そして原発事故の後からはより一層、 食の安全、環境、持続可能な暮らし方、自然農。 色んなスペシャリストとして活躍している人の割合が増え、 多種多様な人が入り混じりながら暮らしを共にしてきた。 洗剤、冷暖房に何を使うか、だったり、何をするにも 環境への意識の高い人、あまりない人、考えたことされまあまりなかった人。 そんな人の想いが交錯する中、 気にかかること、互いに何を思ってるかを知りたい、と思う話題、があれば、 互いに出し合いながらやってみよう! そんな願いの中。オーガニック では、毎月みんなで集い、話し合う時間 シェアリング を2010年の冬から毎月行っている。 月に一度のシェアリング(心の内を出してみる時間) 互いの心の内をみんなに聴き合い、伝え合う時間。議論や討論ではなく、何を想ってるのかを知る、そしてどうするか、は決めたり決めなかったり、 やってみて、また気になることが出てきたら、話し合える。 そんな自由に心のうちにあるものを伝え合いたい、ということを目指している時間。 その中で、時にしんどい想いや、語気が強くなったり、「もう疲れたよ」という感じになることよありつつ、 ここまで歩んできました。 エアコンを取り付ける事に。そしてどうなる? 2019年の夏、ついにエアコンを一部屋に導入することをきっかけに、 他の部屋にも付けたい、という声が上がり、 今住んでるメンバーのいる部屋には全てエアコンが導入されました。 そして、他の棟ではやったことのない、自室であっても、電気代、ガス代のかかる冷暖房設備を使う場合は、1時間あたりの電気料金を(例えば 1000Wの電気ストーブなら1時間あたり●●円と)光熱費のために積み立てて、みんなで割り勘の計算をする際に、自己申告制で使った分だけ出し合い、総額から差し引き、残額を割り勘にする。 という方法でやってみることになりました。 本当の心地良い関係性、暮らし方を諦めずに模索し続けたい エアコンが導入される、ということに抵抗感のある人、 自分の払う金額が高くなってもいいからエアコンを自由に使いたい人。 お金 や エネルギー消費に、対する考えはそれぞれの想いはあれど、 誰だって自由に暮らしたいよね。 エコ、節電、 自由な快適な暮らし。 人への信頼感。 疑惑の目。(あの人、ちゃんと申告してるん?! みたいな) システム、の前に、信頼関係 その土台ができてないと、なにをやるにしたって心地良く進めない。普段、人の言動には引っ掛からないけど、あの人の言動にはやたらと引っかかる。とか。『またアイツが!!』 みたいな気持ちになることって、どういうことなんだろう。 何が大切なのか。ほんとに伝えたい、知ってほしいことは何なのか。 これからも、和楽居オーガニック という僕にとっては、家族、親族、のような親しみを覚えている大切な仲間たちと、 明るく、知恵を出し合いながら、いつも自由に検討しつつ、 心を大切にシェアハウス生活をやっていきたい。 一人でいるより、快適な暮らし。 安くなる、だけじゃない! 心の快適さ、安心感。 人は一人では生きられない。 だからこそ、『人と共に暮らす喜び』を知っていける場。それを求め続けたい。そこに力を注ぎたい。...